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SHINDOスタッフがブランド解説!(ジル・サンダー編)

SHINDOスタッフのIです。

 

ジル・サンダー(Jil Sander)を着用したことがない方は、ぜひTシャツやシャツなど肌に直接触れるものからスタートして欲しいと強く思います。生地の質感はもちろん、耐久性やデザインに魅了されるのではないかと。

 

ヘトヴィヒエンコオクという街がドイツにあります。ハンブルクからさらに北に上がったところにあるその街でジル・サンダーは生まれました。私がドイツの大学に通っていた時ユーロのレートも悪くなく、鉄道は学生料金で大変安かったのでハンブルクにはよく出かけた思い出の地でもあります。ジル・サンダーが、ここでデザイナーの基礎となる学生生活を送っていたことを知ったのはずっとずっと後の事ですが。

 

ジル・サンダーはカリフォルニア~ニューヨークを経てドイツに帰国し、ハンブルクでブティックを始めたところから彼女のメゾンブランドのデザイナーとしてのキャリアは始まります。

 

ドイツと言えばクラフトマンシップなイメージがあると思いますが、実際その通りです。良いものを長く使うなど、質にこだわるのはもちろん耐久性やエコロジーに対する意識もとても高いのは驚きました。ジル・サンダーの商品もメゾンブランドの中でも耐久性が高いと感じます。

 

ジル・サンダーの選ぶ素材・服飾資材というのは、徹底して厳選しているというのは業界では有名な話しです。ユニクロとコラボしたときは業界に激震が走ったといえば言いすぎでしょうか。行列にならんだ方の中には多くのメゾンブランドやアパレルの関係者がいたことでしょう。

 

ジル・サンダーの人生は他のデザイナーではよくある話ですが、波乱万丈といってよいかと思います。ざっくりした表現と主観になりますが、派手なデザインが好まれるフランスと伝統的なイタリアのクラシコスタイル。フランスに進出した時はうまくいかなかったようです。

 

舞台をイタリアにうつしてから開花したのは、ジル・サンダー本人のパーソナリティーにもマッチしたのだと思います。USPUnique Selling Proposition)がいかに大事かというビジネス・マーケティングの参考にもなります。自分の居場所というのは重要で、ジルもイタリアのマーケットにマッチしたのでしょう。

なお、現在のブランド、会社としてのジル・サンダーはジル・サンダー本人とは離れており、別のデザイナーがストリート系の要素を取り入れたブランドとして人気です。

しかし現在でも優れた素材を使ったすばらしい作品を多く輩出しており、私もお気に入りのブランドです。今後も注目のブランドとしてウォッチしていきたいと考えています。

 

余談ですが、ドイツで鼻をすするのはマナー違反です。人前ではNGなのでやめた方がよいです。そのかわり鼻をかむのはOKです。今後、ドイツ旅行に出かける際はどうぞご注意下さい。それから、筆者はドイツのスペッツレ(Spätzle)という料理が大好きなのですが共感して下さる方になかなか会えません。もしいらっしゃったらコメントをいただけましたら幸いです。

 

 

次回はメゾン・マルジェラについて触れてみたいと思います。よろしかったらお気に入りに入れてお読みいただけましたら励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

なお、本文はあくまで筆者の個人的感想です。ご承知おき下さいませ。